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【キャストコメントvol.1】アズチェーナ役の松原広美/桜井万祐子よりメッセージ★

イル・トロヴァトーレ
本日より、2022年1月29日(土)・30日(日)東京文化会館大ホール、2月5日(土)愛知県芸術劇場大ホールにて上演する藤原歌劇団公演「イル・トロヴァトーレ」のスペシャルキャストコメントがスタートです❣️

記念すべき第1弾は、アズチェーナ役を務める松原広美(1/29・2/5)、桜井万祐子(1/30)のメッセージをお届けします✨
 
♪松原広美より
★アズチェーナ役の“ここを見てほしい!”という注目ポイントを教えてください。
「アズチェーナは、ヴェルディ作品の中で、初めて登場するドラマティック・メッゾソプラノの役です。それまで主要な役はテノール、ソプラノ、バリトンでしたが、新しい作品では聴衆を驚かせ、魅了し、ドラマの中心となる“革新的な”役を求めていました。台本作家がカンマラーノに決まる前から、ヴェルディはタイトルを「ジプシー女」または「復讐」にするつもりでいました。そうして、この作品の真の主役である、アズチェーナというキャラクターが誕生します。
 粟國淳さんと山下マエストロと稽古を重ねる中で、お二人に引き出していただき、今の私が出来うる限りのアズチェーナ像を創りあげてきた感覚があります。今までハイライト公演では何回も演じ、オーケストラとは1度共演しましたが、お二人のお陰で今回は格段に理解が深まり、結果、アズチェーナとして生きる時間の“ヘビーさ”が分かりました。母親が火あぶりの刑で処されたときに、叫んだ「復讐してくれ」という声と、復讐を果たしたいという責務に追われる人生…復讐のため、伯爵の次男を殺すつもりが、誤って我が子を殺してしまう…次なる復讐の機会を狙いつつ、我が子の代わりにマンリーコを育てる中で、増す愛情…娘としての愛と母親としての愛の狭間で、絶え間なく葛藤する複雑な役どころに、是非ご注目ください。」


 
★今回の公演への想いをお願い致します!
「1987年に上演された藤原歌劇団「イル・トロヴァトーレ」で、私の二人の師匠、林康子先生とフィオレンツァ・コッソット先生が共演しました。私が高校生のときに、初めて演奏会で披露したオペラ・アリアがアズチェーナの《炎は燃えて》でした。その後オペラ歌手を目指すようになった頃に、コッソット先生の来日公演「ラ・ファヴォリータ」の動画を観て、“この人の喉の開き方をマスターしたい”と思ってからというもの、師事できるまでの経緯や留学中のレッスンの日々…帰国後もコロナ禍が始まった一昨年頭までの4~5年は毎年渡伊し、先生の下で積んだ研鑽などは一生の財産です。二人の師匠たちの後に、今回のオール日本人キャスト公演で、自分にアズチェーナのオファーがきたときは身震いがしました。世界中で何百回も演じた師匠の足元にも及びませんが、少しでも彷彿してもらえるようなアズチェーナを演じたいと思います。」

日本オペラ振興会設立40周年記念藤原歌劇団公演「ジャンニ・スキッキ」より(写真中央)

日本オペラ振興会設立40周年記念藤原歌劇団公演「ジャンニ・スキッキ」より(写真中央)

♪桜井万祐子より
★アズチェーナ役の“ここを見てほしい!”という注目ポイントを教えてください。
「リアリティのある人間としてのアズチェーナを感じていただけたら嬉しいです。復讐を糧に生きざるを得ない境遇に追い込まれてしまった彼女の立場は、決して魔女でも狂人でもなくひとりの人間がなり得る姿だと思います。母性と復讐心の入り混じった複雑な役ですが、リアリティを持って表現したいです。」

★今回の公演への想いをお願い致します!
「この大変な状況で、感染対策などを含め、本当に周りの人に助けられて稽古を重ねてきました。私にとってヴェルディ作品に関われることはとても喜ばしいことです。ミラノに長く住み、ご縁があってカーザヴェルディ、更にはブッセートにも足繁く通い、現地の方々とも沢山交流を持つ機会がありました。遠く離れたイタリアの友人たちにもこの想いが届くような公演になることを願っています。」

藤原歌劇団公演「カルメン」より

藤原歌劇団公演「カルメン」より

「イル・トロヴァトーレ」は、藤原歌劇団としては1987年、1996年に続く3度目の公演です。
松原・桜井の演じる、復讐に燃えるアズチェーナの熱い息遣いをぜひ劇場で✨
たくさんのご来場をお待ちしております❣
 
皆さま安心してご来場いただける公演づくりを目指して公演実現に向け準備を進めております。
どうぞご支援・ご声援のほど宜しくお願い申し上げます!
 
✨「イル・トロヴァトーレ」公演特設サイトはこちらから👇♪
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