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修了生の声

佐藤美枝子

今私が舞台に立てているのは、育成部での苦労があったからこそ

佐藤 美枝子

藤原歌劇団正団員 第9期 オペラマスター夜コース 修了

音大を卒業しても”オペラ歌手になりたい”という夢があきらめきれず、藤原歌劇団のイタリアオペラにあこがれていた私は、大学院へは行かずにこの育成部に入り、オペラの基礎から学びました。
夜コースだったので周りの方は大人の方々ばかり。辛いこともありましたが、そこを乗り越えられたのは、仕事をしながらも一生懸命に勉強する仲間たちに刺激をうけた事と、熱意あふれる授業をしてくださる先生方のお蔭です。大変充実した二年間でした。
オペラは総合芸術だとわかってはいましたが、音大では歌うことしか学んでなかったので、育成部に入ってからの「バレエ」「日舞」「演技」の授業は本当に苦行でした。 でもそれがあったからこそ、今、私は舞台に立てているのだと思っています。
日本オペラ振興会は藤原歌劇団の洋物と日本オペラ協会の和物を上演する団体ですので、そういった意味でも努力した人にはチャンスが多くある機関だと思います。

第11回チャイコフスキー国際音楽コンクール第1位など受賞暦多数。 数々のオペラに出演している当団のプリマ・ドンナ。 現在、日本を代表するソプラノとして華々しく活躍している。写真(左)は2014年オリィ伯爵出演時の模様

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小林 厚子

研究生時代のあの二年間はかけがえのない大切な“わたしの栄養”

小林 厚子

藤原歌劇団正団員 第16期オペラマスター夜コース 修了

高校時代から藤原歌劇団によるオペラ公演を観に行くようになり、私はその舞台に魅せられました。素晴らしい声・ 音楽・ドラマは今でも耳と眼と脳、そして肌に残っています。また、公演そのもの、舞台も客席もロビーまでも、 劇場全体がキラキラと眩しかったことをよく覚えています。それからの私にとって「藤原」は憧れそのものでした。 歌い手を志しながらも、大学卒業後なかなかその先が見えず、どのように進んで行ったら良いものかと思い悩んだ時、 日本オペラ振興会の研究生として勉強しよう!と思い立ちました。
入所してみると、それまで観てきた藤原公演の舞台やプログラム・音楽雑誌などで遠くから憧れてきた先生方による 授業は本当に生き生きとしていて、まさに舞台と直結したものでした。もちろん思うように出来ずに凹むこと多々で したが、それでも授業日が待ち遠しく、「学ぶことの面白さ」を存分に味わった期間でした。今思うと、私にとって、 あの頃が舞台への本当のスタートだったのかもしれません。 先生方の教えはいまだに私を支えていて下さっていると、稽古や舞台で日々感じています。そして、同じ時を過ごし た仲間も然りです。時を経て今はそれぞれ違う場所に居ても、励まし合い、笑い合い、応援し合い、時には悩みを打 ち明けたり弱音を吐いたり、、と、やっぱり今でも仲間は大事な愛おしい存在として変わらずに居てくれます。
人間は食べたものだけでなく、出逢ってきた人たち、過ごしてきた時間で出来ていると誰かが言っていましたが、あ あ本当にそうだなあ としみじみ思うようになりました。今も、そしてきっとこれからも、研究生時代のあの二年間 は、かけがえのない大切な大切な「わたしの栄養」です。

藤原歌劇団「蝶々夫人」のタイトルロールに抜擢され成功を収める。その後、多数のオペラに出演。 また近年ではイタリアのトラエッタ劇場、クルチ劇場にて「蝶々夫人」、2018年には藤原歌劇団本公演「ナヴァラの娘」 のヒロイン・アニタ役を圧倒的な声と存在感で、観客を魅了し好評を博した。写真は2007年 藤原歌劇団公演「蝶々夫人」タイトルロールにて出演時の模様

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所谷 直生

同期の仲間に助けられ、舞台に立つ為に必要なことを学んだ日々

所谷 直生

藤原歌劇団正団員 日本オペラ協会正会員 第17期オペラマスター夜コース修了

国立音楽大学の卒業が決まり、田舎に帰って学校の先生になろうかなと思っていたんですが、同級生たちが藤原歌劇団の 研究生になったと聞き 慌てて二次試験で入る事にしました。
なんとか研究生になる事が出来ましたが、授業に真面目に出席もせず遊んでいるところを友達に連行されて授業に出た事も(何度も…)ありました…反省しています… ただ、授業に出席すると男性が僕を含め8名もいたのもあり、とても楽しく 少しずつではありましたがオペラを学ぶ事に 興味を持ち始めました。 そんな生徒を見放す事なく先生方が温かく指導をして下さり、舞台に立つ為に必要な事を生徒一人一人に時間をかけ丁寧 に指導をして下さいました。今でも、その時に学んだ事が自分の財産になっていると感じています。
修了公演は、とても緊張しましたが人生で最後の舞台になるかもしれないと思いながら歌っていた事を今でも覚えています。 育成部での色々な経験や、先生方に指導して頂いた事を忘れずに、これから何年 舞台に立つ事が出来るか分かりませんが、 歌手人生を楽しみながら歩んで行こうと思っています。

藤原歌劇団には、04年「イル・カンピエッロ」のゾルゼートでデビュー。日本オペラ協会には04年 「みづち」の小太郎でデビュー。 その後、数々のオペラ出演を重ね高評を得、近年では「道化師」ベッペ役、「ミスターシンデレラ」伊集院正男役や「よさこい節」慶全役を好演。
写真は2016年 藤原歌劇団公演「カプレーティ家とモンテッキ家」テバルド役にて出演時の模様

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松浦 麗

丁寧に我慢強く教えて頂いた先生方との出会いは私の財産

松浦 麗

藤原歌劇団正団員 第19期 オペラマスター昼コース 修了

私は今のコースでいうオペラ基礎コースから歌とは何かを学び、研究生2年間でオペラ演習に必要なこと勉強し、通年3年間学びました。 育成部では指揮者・コレペティ・演出家の先生が教えてくださるシステムで自分のレパートリーの演目の役柄を時間をかけて勉強でき、一から先生に丁寧に我慢強く教えて頂いたことが本当にありがたかったです。
助演の先生方もオペラの舞台に立たれている方々がいらして下さり、ロッシーニやモーツァルトなど、オペラアンサンブルをきちんとできる基礎を学ぶことができました。それが、舞台に立っている今、大変役に立っています。 オペラ公演の新人で入ったときに、育成部でお世話になった先生方とご一緒するときには見守られている気持ちで安心して出来ました。 先生方との出会いは私の財産です。

第6回フランス音楽コンクール優秀賞受賞など多数受賞。出演する作品では常に好評を博している。写真(右)は蝶々夫人スズキにて出演時の模様

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押川 浩士

研究生での時間が、「音楽を学ぶこと」の基礎になりました

押川 浩士

藤原歌劇団正団員 第22期 オペラマスター夜コース 修了

国立音楽大学大学院を修了後、入所した研究生マスターコースでの一年間というのは、本当に内容の濃い充実した時間でした。
現役として憧れの舞台で活躍されている講師の先生方から、発声から音楽の作り方、舞台での表現方法、舞台の裏側や人間関係まで実に多くのことを学ばせて頂きました。
分からないことがあれば、最後まで丁寧に教えて下さり、自分自身を見つめ直す良い機会にもなりました。修了公演では、オペラ作品一本を通して実際の舞台を作り上げる経験もさせていただきました。
このような様々な経験や、実践的な授業を受けたことは私の音楽人生においても宝物のような時間だったと思います。 音楽を勉強するということは一生を通しての勉強ですが、今自分自身がオペラの舞台に立てるのは研究生での基礎があったからこそだと思います。

アレッツォ市の「ラ・ボエーム」のマルチェッロでイタリアデビューを果たし国内外で活躍中。 写真(右)は2011年「セビリャの理髪師」フィオレッロにて本公演デビューの模様。左はシラグーザ。

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伊藤 晴

オペラの舞台に立つまでの礎を実地で経験し築けた場所

伊藤 晴

藤原歌劇団正団員 日本オペラ協会正会員 第25期オペラマスター昼コース修了

オペラ歌手育成部に入って、初めての授業で先生から言われたのが「オペラ歌手は皆んなが成れるもんじゃない。 厳しい道だから、辞めたくなったらいつでも辞めて構わない。」という言葉でした。大学院を修了してもまだオ ペラの経験がなく、ここで食い付いて行かなければ後がないと思っていた私にその言葉は突き刺さり、「絶対オ ペラ歌手になるんだ」と心に刻み込んで、研究生の日々がスタートしました。
育成部の授業では、オペラの現場で活躍されている先生方のご指導はもちろん、助演でお越し頂く先輩も現役の 歌手の方々です。そういった方々から直接アドバイスを頂きながら、自分たちでも授業後に居残りしてディスカ ッションを交えて自主練をする。このようなことは、育成部の研究生でないとできない貴重な経験です。そして マスタークラス修了時には、オペラ公演を一本上演するということも育成部の魅力の一つだと思います。公演を 通じて、歌手としてだけでなく、裏方の仕事も各自分担し、オペラの現場においてスタッフさんの仕事がどれだ け重要かということも同時に学びます。オペラの舞台に立つまでの礎を、実地で経験しながら築けた場所だった と実感しています。

藤原歌劇団には14年「ラ・ボエーム」のムゼッタでデビューを果たし、17年「カルメン」ミカエラで好評を博す。 日本オペラ協会には16年「天守物語」の亀姫でデビューし、18年2月には「夕鶴」のつうで相応しい声と表現で魅了した。今最も活躍が注目されているソプラノ。 写真は2017年藤原歌劇団公演「カルメン」ミカエラ役にて出演時の模様

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