有名なプロローグが見どころの一つでもある、「道化師」のトニオ役に出演する牧野正人(1/27&2/4)と須藤慎吾(1/28)です★
★牧野正人より
—トニオ役の“ここを見てほしい!”という注目ポイントを教えてください!
『トニオは屈折した男だ。
不具な身体、その醜さを売りにし、嘲笑う観客達の前で戯けてみせるが、自分の惨めな姿が人を幸せにするのだと心得ている。
舞台の上はそれで良い。
しかし一座の皆から蔑まされ、下っ端扱いされるのは癪に触る。
それでも一座に参加する理由は、ネッダに対する密かな恋心からだ。
しかし不器用な男はそれを上手に伝える術を知らない。
醜男の純心など若く美しいネッダには不気味な怪物でしかない。
踏みにじられた心は、満たされない性欲と相まって殺意に変化する。
しかも自分の手を汚す事なく、彼の復讐(喜劇)は終わる。』
—今回の公演への想いをお願い致します!
『藤原歌劇団では1990年夏以来のオペラ「道化師」。
あの時、僕は三十代の若手バリトンとしてシルヴィオを歌った。
憧れのカップッチッリとの共演。
至近距離で見る巨匠の姿に圧倒され、多くの事を学ばせて頂いた。
大プリマの渡辺葉子さんとのラブシーン。
稽古で、手を取り身体を触る度に「すみません、失礼します」と若僧バリトンはいちいち頭を下げてました。若かったなー。
カップッチッリ先生の足元にも及ばないけど、存在感の有るトニオを演じたい。』
★須藤慎吾より
—トニオ役の“ここを見てほしい!”という注目ポイントを教えてください!
『トニオが劇中劇で演じるタッデーオの原型は古典即興仮面劇コンメディア・デッラルテのザンニの一種だと思われます。
ザンニという役はいつも飢えを感じている召使い役なのですが、道化師におけるトニオはまさに愛に飢えている役だといえるのではないでしょうか。
オペラの中で彼が感じているであろう“人の注目から外れた疎外感”や“愛の渇望”を感じていただければと思います。』
—今回の公演への想いをお願い致します!
『演出のガンディーニ氏とは2012年の藤原歌劇団公演「フィガロの結婚」以来です。
6年ぶりとなる彼の演出は前回と変わらず出演者もワクワクさせる演出です。
そしてマエストロ柴田の熱いタクトも冴え渡り、さながら舞台上の温度が上がっていくかのようです。
スタンダードながらも現代的な鋭さのあるオペラ「道化師」。
皆さまのご来場をお待ちしています。』
本邦初演「ナヴァラの娘」と二本立てでお届けする「道化師」は、言わずと知れたヴェリズモ・オペラの代表的な作品です。
何と言っても「道化師」の本編前のプロローグはお聴き逃しなく!!
劇場でお待ちしております♪
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CiaOpera Vol.18では1/28「道化師」カニオ役の藤田卓也の密着インタビューを掲載中!!
是非ご覧ください👇♪